このページでは客先常駐SEとクビ事情についてお話していこうと思います。
客先常駐SEが酷い解雇やリストラにあったという経験談はネット上で溢れかえっています。もしこれが本当の情報だとしたらエンジニアは不安で仕方がないですよね?
この記事ではこのテーマについて正しい情報をお伝えできればと考えております。
著者は元客先常駐SEで業界歴20年の経験を持ちます。
実際にクビになる現場や酷い扱いを受けている現場もたくさん見てきました。
どこよりも詳しく業界のリアルについて説明できると思いますので、少しでも不安に思ったり悩んでいるエンジニアのお力になれば幸いです。
Contents
そもそも客先常駐SEがクビになるというのは本当なの?
ネット上では客先常駐SEは常にリストラ候補ですぐにクビになると言われていますがこれは本当なのでしょうか?
結論からいうと客先常駐SEがクビになるというのは本当です。
その理由について説明していきます。
人売りIT企業に使い捨てにされるエンジニアと業界事情
派遣型のエンジニアは企業や組織に都合いいように雇用されポイ捨てされてきた歴史があり、今後もこの構造は変わりません。
プロジェクトを遂行するためには多くの人月が必要です。
数百から数千人月の工数がかかるプロジェクトはざらにありますし、そういった案件がSlerを中心に日本中で遂行されています。
そのためIT業界では人手不足に陥り安い労働力が大量に安価で売買されるという構造があるのです。
また、労働者はスキルよりもいかに安くて若いか?というのが重要なポイントなので、どんどんスキルの低いSEが生まれ年を取ると企業にはクビにされるというのが現実です。
・プロジェクトには大量の人が必要
・派遣型SEは企業によっては便利
・ただし雑用ばかりでスキルがみにつかない
・若くて安いエンジニアが重宝されるため年をとるとクビになる
あなたは大丈夫?こんなエンジニアはリストラ候補!クビになりやすい人の特徴とは
客先常駐SEとクビについて業界の説明をさせていただきました。
次に実際にどういった人材がリストラ候補なのか?という点についてお話します。
企業側としてもせっかく採用したエンジニアを好きで解雇したい訳ではありません。
先ほどご説明したようにエンジニアの年齢経過と共に市場価値がどんどん下がってきてしまうため企業側としては雇用するメリットよりデメリットが上回ってしまうので解雇せざるを得ないというのが真実です。
・コミュニケーション力がない
・スキルが低い
・社内政治力がない・営業と関係を構築できない
クビになりやすいエンジニアの特徴①コミュニケーション能力が低い
コミュ力が低いと面談が受かりにくい、現場でクレームになりやすいなど企業としてのリスクも大きいのです。
待機やクレームがきたら企業としてはクビにする格好の口実ができたと思いあなたを解雇することでしょう。
クビになりやすいエンジニアの特徴②スキルが低い
スキルが低いエンジニアもクビ候補です。
スキルが低いと単価がでにくいため、利益が確保しにくいです。
スキルの低いエンジニアは会社にとって不良商品と思っていたほうがいいでしょう。
真っ先にリストラ候補になるのはいうまでもありません。
あなたのスキルは大丈夫?エンジニアが知っておきたいチェック項目
客先常駐SEの場合そこまで高いスキルを求められることはありません。
ただ平均値以下のスキルであると自覚しているエンジニアは急激にクビになるリスクが高まりますので気をつける必要があります。
同年代のエンジニアより知識やスキルが劣っていると思う
開発をしていて理解ができない工程や作業が度々ある
スキル不足という指摘をうけ途中退場になったことがある
思い当たる項目がある方は注意する必要があります。
クビになりやすいエンジニアの特徴③社内政治力がない・営業とリレーションを構築できない
社内政治力がないエンジニアもクビ候補です。
客先常駐SEの場合、「クビにならずに長期間働くことができるか」「会社内で待遇面の優遇があるか」というのは自社との関係性が大きく影響します。
身も蓋もない話ですが、経営層や営業幹部に気に言われればクビになるリスクは下がります。(とはいっても待機になったり何らかの問題がある場合は例外ですが)
逆にエンジニア自身に問題がなくとも経営層とそりが合わなかったり反抗的な態度をとると真っ先にリストラ候補の対象になってしまいます。
こうして客先常駐SEはクビになる!知っておきたい具体的
業界の仕組み・クビになりやすい人の特徴についてはご理解いただけたと思います。
次に客先常駐SEがクビになる具体例・その兆候についてご説明させていただきます。
派遣型の企業では以下の理由とフローでリストラが行われていきますので参考にしてみてください。
スキル不足やトラブルを理由に給料が下がる・会社から詰められる
客先常駐SEがクビになる場合、圧倒的に多いのがスキル不足やトラブル原因です。
具体例は以下を参考にしてください。
スキル不足でクライアントからのクレームがある
勤怠が悪くクライアントからのクレームがある
人間関係のトラブルが多い
現場の評価が悪く度々指摘をもらう
営業からの評価が低い
案件についてワガママが多い
一発で強制解雇になるケースはまれですが、評価が下がる→徐々に給料が下がる→退職勧告
というのが一般的なクビまでの流れです。
会社から干される・待機が頻発するようになる
客先常駐SEがいよいよクビになる前段階として、会社から干されがちになるというステージがあります。
エンジニアに対して
明らかに紹介案件が少なくなる・無視する
あえて面談を組まないで待機にさせる
チームや社内業務から外す
こういった対応をするようになります。
当然ながらエンジニアは会社にいずらくなってしまいます。
金銭面・精神面両面で追い込んで自主退職を促すというのが客先常駐企業(SES企業)において最もポピュラーな方法なのです。
ちなみに年齢が上がったエンジニアに対しても同様の手法が使われます。
客先常駐SEとは不安定で弱い立場であると自覚しよう
客先常駐SEの特徴やクビになる具体例についてご説明しました。
かなりリアルな部分をお伝えしたので、イメージしていただけたのではないでしょうか?
最も重要なポイントは客先常駐SEは不安定で弱い立場であるため決して雇用主=エンジニアという対等の立場ではないということです。
企業としてはあなたの代わりになる若くて安い労働者というのはたくさんおります。
そのためいかなる理由でもトラブルを起こしたり会社に不利益を与えるような人材は論外です。
エンジニアは会社が守ってくるというような幻想は捨てましょう。
客先常駐SEがクビを宣告されたら覆せるのか?
客先常駐SEがクビを宣告されたら覆せるのでしょうか?
結論からいうと難しいです。
法律的にも給料をカットすることは認められていますし、賞与を支給しないこともできます。
そもそも客先常駐SEは年収が低いのでそこから大幅ダウンとなったらほとんどのエンジニアは生活できません。
それこそ派遣やアルバイトのほうがまだ稼げる生活水準になってしまいます。
そうまでして会社に残りたいという方はいないと思います。
また、客先常駐SEがクビを宣告された時点で会社との対立関係も生まれてしまっています。
いかにゴネてもクビは免れないうえに、ドロドロのバトルになり精神面もすり減ってしまいます。
そのような状況で働くことができるエンジニアはいないでしょう。
このように様々な面から考えても一度客先常駐SEがクビを宣告されたら覆すことは現実的ではありません。
手遅れになるな!クビになる前に転職活動をスタートせよ
客先常駐SEがクビを宣告されたら覆すことが難しい点はご理解いただけたと思います。
そうなれば先手必勝でクビになる前に転職先を決めてしまうのが賢い選択肢と言えるでしょう。
客先常駐SEの場合いきなりクビになるケースは少ないです。
本文でもお伝えしたように待機・トラブルなどを起こし会社からイエローカードがでてからクビ宣告というのが一般的です。
もちろん最もいいのはスキルアップしたり問題点を改善したりすることなのですが、そう簡単に解決できるはずもありません。
また、待機は客先常駐企業の営業力も影響する問題ですのでエンジニア自身ではいかんともしがたい場合もあります。
いずれにせよクビになる兆候がでた時点で転職活動を開始するのが自分の身を守る方法であるのは間違いありません。
まとめ
客先常駐とクビについてお話してみました。
客先常駐のデメリットに気がついたら少しでも早く転職活動を行うべきです。
エンジニアのピークは早い。20代を客先常駐で過ごすのは底辺確定
20代であればまだ客先常駐SEを脱出できるが30代になったらもう厳しい
生涯賃金を決定するのは20代にいかにキャリアを積めるかにかかっている
搾取されまくる客先常駐SEを辞めるだけで年収アップは簡単にできる
転職エージェントを使わないと圧倒的に失敗する確率が高いのは何故?
転職活動には「求人サイトを使う方法」と「転職エージェントを使う方法」がありますが、
失敗しないためには転職エージェントを使う方法が圧倒的にお勧めです。
客先常駐企業にも関わらず自社開発をしているようにみせて騙されてしまう
ブラック企業とホワイト企業の見分けがつきにくい(常に広告をだしている企業はカモフラージュがうまい)
年収アップするかどうかは、面接後でないとわからないため無駄足になりやすい
会社の雰囲気など実際にいかないとわからない部分が多い
入社後のギャップが生まれやすい
一方で転職エージェントを使うメリットは非常に大きいです。
それは簡単で転職エージェントの営業担当は実際に企業に行き、現場の取材をしているためミスマッチが発生しにくいのです。
営業担当が企業文化・開発環境・企業の雰囲気をしっているため入社後のミスマッチが起きにくい
転職エージェントのコネクションで、求人サイトにない非公開求人を紹介してもらうことができる
求人サイトで一つ一つ調べるよりも転職エージェントで紹介を受けたほうが求人数・質がずっと高い
すぐに転職を考えていなくとも無料でキャリア相談ができる
特にITエンジニアの場合、環境が非常に大切なため現場をよく知る転職エージェントに相談することは必須と言えるでしょう。
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