このページでは客先常駐SEの将来性についてお話していこうと思います。
客先常駐SEの将来性が低いというのはネット上で散々語られていますし、自身の未来について心配になるのは当然です。
この記事では客先常駐SEの将来性についてより具体的にご説明させていただきます。
Contents
客先常駐SEの将来性がやばい理由は!?
アンケートの結果、エンジニアが企業に求めるのは以下が圧倒的に多いことがわかりました。
もっと年収の高い企業で働きたい→客先常駐SEと年収
ストレスなく働きたい→客先常駐SEとストレス
定年まで安定した企業で働きたい→客先常駐SEとクビ
客先常駐SEと年収
まず<客先常駐SEの将来性を考えるうえで最大のリスクが年収問題です。
客先常駐という働き方では高年収をえることはまず不可能です。
理由は簡単で客先常駐SEのような派遣型SEは商流・自社にピンハネされているからです。
当然下流にいくほどピンハネされていきますので、最下流の所属会社の正社員が高給取りという事は構造上ありません。
客先常駐SEの年収や給料・ピンハネの仕組みなど詳しくはこちらで説明しましたので参考にしてください。
客先常駐SEとストレス
次に客先常駐SEの将来性を考えるうえで外せないのがストレス問題です。
ご存じの通り客先常駐SEは様々な派遣先を転々とするため様々なストレスを受けることになります。
ストレス要因はちょっと思い当たるだけでもたくさんあります。
・パワハラ、モラハラが常習化している現場が多い
・派遣エンジニアに対して冷たい
・人間関係が悪い
・エンジニアが放置される事が多い
・単純作業や雑用を押し付けられ仕事がつまらない
・炎上していて残業過多・土日出勤を強制される
派遣型エンジニアというのはIT業界の嫌な部分をこれでもかというくらい味わう職種ですから、精神的に耐えられる人のほうが少ないのです。
客先常駐とストレスの関係はこちらのページでも詳しく説明しましたので参考にしてみてください。
客先常駐SEとクビ
客先常駐SEの将来性を考えるうえでクビ問題も大きなリスクです。
客先常駐SEは通常のSEの何十倍ものクビになるリスクを抱えながら仕事をしています。
これは客先常駐SEのビジネスモデルが大いに関係しています。
客先常駐企業(SES企業)は大量にエンジニアを採用します。
何故かというと人材派遣ビジネスは薄利多売だからです。
一人一人の利益はたかがしれていますが数を集めて売買することで経営が成り立ちます。
一方で待機になってしまったり市場価値の低いエンジニアは派遣会社にとって大きな脅威です。
何しろ他のエンジニアがコツコツと積み上げた利益を一瞬でふっとばす存在だからです。
著者がSES企業でリクルーターと営業をしていた時は減給・退職勧告という辛い仕事も担っていました。
クビになる人の特徴や具体例やこちらで詳しく説明しました。
客先常駐で経歴書が汚れる・・・市場価値がガタ落ちする現実
客先常駐SEと将来性を考えるうえでリスクと言えるのが経歴書が汚れるという点です。
転職市場においてエンジニアのスキルは経歴書の作業内容・期間でほとんど判断されます。
つまり経歴書が汚れてしまうとそれだけで市場価値の低いエンジニアとみなされてしまい、優良企業にステップアップするのが困難になります。
経歴書が汚れてしまうというのは具体的には
評価・テスト案件が多い
短期案件が多い
上流工程に携わっていない
レガシーな環境での開発経験しかない
このようなことを言います。
客先常駐SEの場合、自分の意思でなく会社の都合で現場が決定されます。
また、現場に参画する期間についても同様なため経歴書が汚れてしまうケースがほとんどです。
市場価値と経歴書という観点で考えると客先常駐の経験を積むことはデメリットしかありません。
20代、30代、40代、50代客先常駐SEの未来のリアル
客先常駐SEの将来性を語るうえで大事なのが、今の会社で何歳になったらどうなっているか?というリアルを知ることです。
客先常駐SEで最も多い失敗パターンが、ダラダラと年齢を重ねて気がついたら派遣やアルバイトでしか働けないエンジニアになっているというケースです。
まずは年齢別の転職市場と客先常駐SEのリアルを知っていくことが大切です。
20代-ここでエンジニアのキャリアが全て決まります。市場価値が最も高い。
30代-30代前半でほぼ生涯賃金が決定する。転職するのであれば30代前半までが勝負。
40代-現役生活はあと10年。若いころの過ごし方で勝ち組と負け組がはっきりわかれる。
20代の客先常駐SEの転職市場について
エンジニアの将来性を決定するのに最も重要なのが20代です。
これは客先常駐SEが将来を考えるうえで非常に重要なことなので絶対に覚えておきましょう。
20代のエンジニアは実力や経験以上に高値がつきます。
ポテンシャルの高いエンジニアは学歴や経歴を度外視し企業が採用してくれますので、売り込みの絶好のチャンスです。
それは優秀な若手エンジニアの確保が企業の競争力になるという背景があります。
客先常駐SEが自分を売り込むなら絶対に20代のうちに!これが将来を考えると成功のための鉄板法則です。
30代の客先常駐SEは35歳がひとつのターニングポイント
30代のエンジニアは35歳がひとつのターニングポイントになります。
それは35歳が年齢的な分岐点で、ただの派遣労働者で終わるか優秀なエンジニアになるかということが決まる境界線の年齢だからです。
キャリアアップのための転職はこの年齢がラストチャンスだと思っていたほうがいいでしょう。
うかうかしているとあっという間だということを知っていきましょう。
40代の客先常駐SEの転職市場について
40代になると転職市場は非常にシビアになります。
キャリアアップや年収アップというのは実質的には非常に難しくなります。
それだけではありません。
この年齢になると客先常駐の会社をクビになる人も出てきますので契約社員や派遣会社を点々とする人も決してすくなくありません。
なるべく早く客先常駐SEを脱出しなかったツケがこのようなところで回ってくるのです。
客先常駐とクビについてはこちらで詳しく解説させていただきました。
50代の客先常駐SEの転職市場について
50代エンジニアの市場ニーズというのはほぼほぼありません。
客先常駐を退職金なくクビになったエンジニアの多くは警備員やコンビニなどのアルバイトをして生活費をかせぐような生活を送ることになります。
一方で若いうちに転職活動に力をいれたエンジニアは大手企業や優良企業の重要なポストについていたります。
彼らの明暗を分けたのは実力や才能ではなく、どのような会社で働いたかという環境の違いだけです。
これは客先常駐SEの将来を考えるうえで絶対にしっておきたいことです。
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生涯賃金から考える客先常駐SEの将来性
客先常駐SEの将来性と年代別のリアルな状況について経験を元に解説させていただきました。
客先常駐SEの将来を考える時に最もお勧めなシンプルな方法があります。
それは今の会社で働き続けた場合の自分自身の生涯年収を算出することです。
客先常駐企業(SES企業)の場合ですと、かなり簡単に生涯賃金を算出できます。
また、エンジニア職の平均的な給料なども公開されていますので自分自身と比較することもお勧めです。
30代エンジニアの平均年収リクナビ社調べ
この間にどれくらい有意義なキャリアアップを果たせるかが大事なゲームだと理解しましょう。
定年まで働ける?客先常駐SEの将来は先輩を見よ
さて、今まで客先常駐SEの将来性について様々な角度からご説明してきました。
客先常駐SES企業で働くメリットは少なく、若いうちに転職市場でよりよい条件の企業を探すというのが成功のポイントであることはご理解いただけたのではないでしょうか?
転職活動は時間や労力がかかり大変
かといって今の会社にいるのはエンジニアとして将来が不安だ
こういった方も多いと思います。
客先常駐SEが自分の将来を考える上で最もわかりやすいサンプルが先輩社員です。
自身の5年後10年後の姿がそこにはあります。
もし会社の先輩が給料や待遇に不満があるようであればあなたにも同じ未来が訪れるでしょう。
自分のSEとしての将来性を先輩からイメージし判断することをお勧めします。
あなたの会社は?客先常駐会社自体の将来性について
さて、今まで客先常駐SEの将来性についてお話してきました。
ちょっと視点を変えて客先常駐会社(SES企業)自体の将来性について考えてみましょう。
ご存じの方も多いと思いますが客先常駐会社は自転車操業のビジネスモデルです。
広告を打ち大量に採用する
低賃金、劣悪な環境に嫌気がさし大量に離職する
長期で働くエンジニアから搾取する
という負のスパイラルに陥っている企業がほとんどのため、収益が安定しません。
また、社員の大量離職や待機など大きなリスクもはらんでいます。
上場してキャッシュリッチであったり、親会社が大企業であればまだしも中小企業の客先常駐会社の将来は不安定極まりないといっていいでしょう。
特に独立系・ベンチャー系の客先常駐会社はいつ飛んでもおかしくないおままごと系の会社も多く長居は絶対に避けるべきです。
まとめ
客先常駐SEの将来性についてお話してみました。
客先常駐SEの将来性が低いと言われる原因と20代30代40代50代と年齢別のエンジニアの状況について、経験をもとにできる限りリアルな部分をお伝えしてきました。
客先常駐のデメリットに気がついたら少しでも早く転職活動を行うべきです。
エンジニアのピークは早い。20代を客先常駐で過ごすのは底辺確定
20代であればまだ客先常駐SEを脱出できるが30代になったらもう厳しい
生涯賃金を決定するのは20代にいかにキャリアを積めるかにかかっている
搾取されまくる客先常駐SEを辞めるだけで年収アップは簡単にできる
転職エージェントを使わないと圧倒的に失敗する確率が高いのは何故?
転職活動には「求人サイトを使う方法」と「転職エージェントを使う方法」がありますが、
失敗しないためには転職エージェントを使う方法が圧倒的にお勧めです。
客先常駐企業にも関わらず自社開発をしているようにみせて騙されてしまう
ブラック企業とホワイト企業の見分けがつきにくい(常に広告をだしている企業はカモフラージュがうまい)
年収アップするかどうかは、面接後でないとわからないため無駄足になりやすい
会社の雰囲気など実際にいかないとわからない部分が多い
入社後のギャップが生まれやすい
一方で転職エージェントを使うメリットは非常に大きいです。
それは簡単で転職エージェントの営業担当は実際に企業に行き、現場の取材をしているためミスマッチが発生しにくいのです。
営業担当が企業文化・開発環境・企業の雰囲気をしっているため入社後のミスマッチが起きにくい
転職エージェントのコネクションで、求人サイトにない非公開求人を紹介してもらうことができる
求人サイトで一つ一つ調べるよりも転職エージェントで紹介を受けたほうが求人数・質がずっと高い
すぐに転職を考えていなくとも無料でキャリア相談ができる
特にITエンジニアの場合、環境が非常に大切なため現場をよく知る転職エージェントに相談することは必須と言えるでしょう。
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