このページでは客先常駐SEの給料と年収についてお話していこうと思います。
「客先常駐で給料が安くて不満だ」「客先常駐で今後年収が上がるのか心配だ」というのは客先常駐SEが抱える不安の一つです。
しかし問題が【お給料・お金】に関わる部分だけに同期や友達にも相談できないままモヤモヤしているエンジニアの方も多いのではないでしょうか?
客先常駐の給料や年収について詳しく説明させていただこうと思いますので是非参考にしてみてください。
給料面だけでなく業界の基礎知識や仕組みを知ることでエンジニアとしての視野が広がることは間違いありません。
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Contents
客先常駐SEの年収と給料について
まずは客先常駐企業の給料の目安について説明していこうと思います。
一般的に客先常駐SEの年収は低く薄給と言われております。
ざっくりと年代別年収を説明すると以下です。
新卒 250万円~300万円
3~5年目 350万円~400万円
6年目以降 400万円程度
10年目以降 現状維持orダウンorクビ
新卒の客先常駐SEの給与明細はこちら
まず新卒で客先常駐SEとなったエンジニアの給料についてご説明させていただきます。
中小企業の客先常駐型企業(SES企業)であれば基本給(基本賃金+固定残業手当+常駐手当)は20万円~25万円のレンジが最も多いです。
勤務地(都心部か地方部の違い)によって給与支給額や手当、住民税など細かい数字は前後しますが概算を理解していただくことが目的ですので、計算を簡略化しております。
基本賃金 | 150,000 |
---|---|
固定残業手当 | 50,000 |
常駐手当 | 30,000 |
健康保険 | 12,000 |
厚生年金 | 27,000 |
住民税・所得税 | 12,000 |
手取り給料 | 179,000 |
新卒で入社した客先常駐SEは1~2年目までは年収250万円~300万円程度が標準です。
また、待機期間中は常駐手当が支給されないケースもあるため賃金としては極めて低い水準の企業も少なくありません。
3~5年目の客先常駐SEの給与明細はこちら
次に中小企業の客先常駐型企業(SES企業)3年から5年程度経験を積んだ客先常駐SEの給料についてご説明させていただきます。
基本賃金 | 200,000 |
---|---|
固定残業手当 | 50,000 |
常駐手当 | 30,000 |
健康保険 | 16,000 |
厚生年金 | 30,000 |
住民税・所得税 | 12,000 |
手取り給料 | 220,000 |
3年目~5年目の客先常駐SEは年収350万円~400万円程度が標準です。
企業によっては賞与が支給されることもありますが、寸志程度の額しか支給されないことも多いです。
6年目以降の客先常駐SEの給与明細について
6年目以降の客先常駐SEの年収についてご説明させていただきます。
基本的には年収400万円からMAX500万円程度で頭打ちになるケースがほとんどです。
その場合手取りの給料としては30万円~35万円前後になります。
この数字が多いかどうかは人の価値観によりますが、通常のSEと派遣型SEの年収を比較すると優劣は明らかです。
それだけでなくこの年代(30代)をピークに年収が落ちてくるという大きなリスクがあります。
その代表的な理由として待機リスクがあります。
絶対に理解しておきたい社内待機・自宅待機リスク
客先常駐SEの年収を語るうえで待機リスクは理解しておく必要があります。
IT派遣市場は安くて若いエンジニアは非常に需要が高いです。
その一方で30代中盤以降になるとコストとパフォーマンスのバランスが悪くなるため、常駐先が決まりにくくなってきます。
常駐先が決まらないとエンジニアは待機という状態になります。
待機になると給料や手当がカットされ評価にも悪影響がでます。
待機になってしまうと常駐手当がカットされてしまいますので、もともと高いといえない客先常駐SEの年収がさらに低くなってしまいます。
そのため、客先常駐SEは年収が大幅に下がる可能性(30%~40%)というリスクと背中合わせなのです。
待機については以下のページで詳しく説明させていただきました。
客先常駐SEのボーナス事情
客先常駐SEの給料を考えるうえで知っておきたいのが客先常駐SEのボーナス事情です。
客先常駐SEの場合、月給だけでなくボーナスが極めて少ないもの大きな特徴です。
新卒や若手のエンジニア→寸志0万円~10万円程度
3年以上のエンジニア→0.5か月~1か月
このあたりが一般的な支給額になります。
とにかく客先常駐SEの場合ボーナスがでたらラッキーくらいの考え方でいいと思います。
また、待機が発生した場合やトラブルが起き悪い評価を得た場合ですとさらにボーナスが下がるケースも多々あります。
もちろん企業により支給額はまちまちですが、一概にいえるのはSES企業のボーナスは低いということです。
その理由は簡単で「本当はエンジニアにボーナスなど支払いたくないから」という点に尽きます。
SES企業はクライアントからの発注金額とエンジニアの支払いの差額でビジネスが成立します。
クライアントからボーナス時期に発注金額が上がるはずもなく、SES企業の持ち出しでエンジニアに支払っているのです。
こういった事情を知っていると何故客先常駐SEのボーナスが低いのかという点についてもご理解いただけるのではないでしょうか。
客先常駐SEは年収が低く貯金ができない
客先常駐SEは年収・給料が低いため貯金ができないエンジニアも少なくありません。
著者の経験でも「ほぼ貯金ができず支出が多い月にはマイナスになってしまう」というエンジニアが多数おりました。
特に都内で一人暮らしをしている場合ですと、客先常駐SEの年収は生活できるギリギリのラインです。
本来もっとパフォーマンスをあげ高年収を獲得できるのに、そういった知識がないために低収入に甘んじてしまっている若者が多いのは大変残念に思います。
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客先常駐SEの給料が安い理由とは?
客先常駐SEに代表されるような派遣型エンジニアの給料が低い点についてはここまで説明させていただきました。
では客先常駐SEは何故このように安いのでしょうか?理由は簡単で以下二点です。
・自社にピンハネされるから
仮にエンジニアが経験を積みクライアントから支払われる単価がアップしたとしましょう。
ところが仲介会社や自社にピンハネされる金額が増えてしまったら手取り金額は変わりません。
そしてそれはエンジニアが知らないだけでSES企業で日常的に行われている光景の一つです。
リスクを背負ってエンジニアの採用を行う以上利益を最大化しようとするのは当然です。
そもそもこのようなエンジニア搾取から成り立っているのが派遣型企業だという理解が必要です。
客先常駐会社のピンハネ率について
では一体IT業界における客先常駐SEの給料のピンハネ率とはいったいどれくらいなのでしょうか?
現実はかなりエグイです。
・仲介会社のピンハネ率は10~30%
・自社のピンハネ率は30%~50%
こちらが標準的な客先常駐SEの給料のピンハネ率です。
例えばユーザーがあなたに対し一人月あたり100万円で発注しているとしましょう。
仲介会社をA・B二社経由し現場に参画している場合はこのようになります。
ユーザー発注金額 | 100万円 |
---|---|
仲介会社A | 90万円でB社へ(10万円ピンハネ) |
仲介会社B | 80万円で所属会社へ(10万円ピンハネ) |
所属会社 | 30万円をエンジニアの給料へ(50万円ピンハネ)。 |
あなた | 給料30万円 |
潤うSES企業と搾取されるエンジニア
SES企業がエンジニアに対して給料ピンハネの仕組みを説明することはありません。
自身が大いに搾取されている現実を知ったらエンジニアは皆退職してしまうからです。
ちなみに企業はエンジニアに対して莫大な採用コストをかけています。
昨今は一人あたりの採用に対して80万円~100万円が相場です。
これだけのコストをかけても十分の企業が利益を得ることができるのは何故?と考えるとみましょう。
これだけ搾取されていては客先常駐SEの年収があがるはずはありません。
客先常駐SEの昇給制度の不透明さ
客先常駐SEと給料を語るうえで忘れていけないのが昇給制度・人事考課制度の不透明さです。
驚くべきことなのですが、客先常駐SEは「何をどのようにしたら昇給するかわからない」という環境で働いている方が大半です。
SES企業は昇給制度を意図的にあいまいにしているケースがほとんどです。
昇給制度をあいまいにする理由は本文でも述べたように企業の利益を最大化するためです。
社員の給料は一度上げてしまうと下げるのが難しいためSES企業にとっては大きなリスクを抱えることとなります。
通常の企業であれば昇給に対してそこまでリスクと考えることはありませんが、派遣型企業の場合いかに社員から搾取するかが企業繁栄の最大のポイントになります。
そう考えると客先常駐企業の昇給制度・人事考課制度の不透明さについてしっくりくるのではないでしょうか。
このような客先常駐SEの企業体質に不安を覚え退職するエンジニアは非常に多いです。
客先常駐SEが年収を上げるテクニックはある?
客先常駐SEの給料・年収の低さについてお話してきました。
さて客先常駐SEが年収を上げるテクニックやコツはあるのでしょうか?
結論からいうと「年収を上げるテクニックはない」ということになります。
理由は簡単です。
単価が上がってもピンハネ率があがるだけだから
現場を決定するのはエンジニアでなく営業だから
現場でパフォーマンスを上げても上長は見てないから
この三点です。
SES企業の考え方の根幹としては「辞めない程度に給料を与えておけばいい」というものです。
だから離職率が高いのですが、派遣型ビジネスで多くの人材を管理するのは非常に困難です。
全てのエンジニアの満足する年収を実現するのは難しいので、最低限の給料を支払い企業の利益を確保するというのは実に合理的な手法ともいえます。
唯一方法があるとすれば会社にガンガン交渉するとやり方ですが、かえって目をつけられてしまい悪い結果になることがほとんどです。
SES企業にすれば特定のエンジニアだけ還元率を上げることはデメリットしかありません。
また、交渉してくるようなエンジニアはめんどくさいですし管理コストを考えると辞めてもらったほうがまし、という結論になってしまいがちです。
少し話がずれましたが、やはり客先常駐SEが年収を上げるテクニックなど存在しないというのが現実なのです。
新卒で客先常駐の会社に入社してしまったら脱出一択
ここまで読んでいただいた方はご理解いただけると思いますが、新卒で客先常駐の会社に入社してしまったエンジニアはすぐに脱出するという選択をお勧めします。
特に理系大学や優秀な大学を卒業し新卒で入社したエンジニアほどカモにされます。
彼らはエンジニアとしてのポテンシャルが高い子が多く2~3年も経験を積めばかなりの戦力です。
市場価値も高くユーザーからは100万円で発注を受けているにも関わらず、本人の手取りが20万円なんてケースはざらですので、企業にとってはオイシイ存在なのです。
もちろん理系大卒でなく通常の新卒でも新卒・第二新卒というのは転職市場で強力なカードであることを理解しておきましょう。
新卒で客先常駐の会社に入社したエンジニアは一刻も早く脱出すること。
スキルが上がらず時間を浪費し、派遣型の企業でしか働けないという最悪の事態を回避しなくてはいけません。
給料が安いから転職したい客先常駐SEへアドバイス
客先常駐SEの給料が安い点については充分に理解していただけたと思います。
現在の会社に残ろうか?それとも転職しようか?と悩んでいる客先常駐SEも少なくないでしょう。
そんなあなたのためにアドバイスをさせていただきます。
それは今の会社において
今後どのように年収がアップしていくのか
何をすれば年収がアップするのか
という点を会社に明確にしてもらうことです。
エンジニアがこの二点を把握しないことには将来設計を構築しようがありません。
そもそも年収が上がるかどうかすらわからずクビになるリスクがあるのであれば、
派遣やアルバイトと全く変わりません。
(客先常駐と検索すると「客先常駐 派遣と同じ」などと出てきます)
経験者から言わせてもらうと人事考課や査定の際にこういった質問をしても明確に返答してくれるSES企業は皆無といっていいでしょう。
何故ならSES企業はピンハネにより利益を得ているためそのような約束をエンジニアとすることはリスクでしかないわけです。
ここに客先常駐のビジネスモデルの本質があるといっていいでしょう。
エンジニアの年収を決定する要因は環境が全て
ここまで客先常駐SEの年収について具体的な数字を出しながら解説してきました。
一つ勘違いしてほしくないのがこれは客先常駐SEを代表とする派遣型エンジニアの例です。
通常のエンジニアは普通に稼げますし、難関資格取得者や高学歴でなくとも年収1000万円オーバーを狙える少ない職種です。
年収が2倍も3倍も違っていたとしてもエンジニアのスペック自体はそう変わりません。
派遣型SEは明らかに搾取されているという点に気がつくかどうかが運命の分かれ道です。
まとめ
客先常駐SEの給料と年収についてお話してきました。
・客先常駐SEの給料の目安
・6年目以降の客先常駐SEの注意点と待機リスク
・客先常駐エンジニアの給料を決定する要因
・客先常駐SEの給料が安い理由
・新卒で客先常駐の会社に入社した方へ
項目ごとに著者の経験を交えできる限り具体的にご説明させていただきました。
客先常駐のデメリットに気がついたら少しでも早く転職活動を行うべきです。
エンジニアのピークは早い。20代を客先常駐で過ごすのは底辺確定
20代であればまだ客先常駐SEを脱出できるが30代になったらもう厳しい
生涯賃金を決定するのは20代にいかにキャリアを積めるかにかかっている
搾取されまくる客先常駐SEを辞めるだけで年収アップは簡単にできる
転職エージェントを使わないと圧倒的に失敗する確率が高いのは何故?
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